2026年4月9日発行のPolymersに「CNF分散ポリプロピレンの降伏条件」に関する論文が掲載されましたのでお知らせいたします。
本論文は、アイソタクチックポリプロピレン(iPP)にウィスカー状フィラー(ALMEDIO製カーボンナノファイバー、ウォラストナイト)を添加した複合材料の機械的特性を調査し、降伏応力と破壊靭性を予測する力学モデルを構築した研究です。
実験の結果、弾性率(剛性)は従来の複合則に従い向上する一方、降伏応力と破壊靭性はフィラーによる補強効果ではなく、主にiPPマトリックスのせん断降伏(塑性変形やエネルギー散逸)に支配されていることが判明しました。構築したモデルはこの挙動を整合的に説明しており、高性能なiPP複合材料の開発には、フィラーの選定だけでなくマトリックス固有の延性特性の理解が重要であると強調しています。
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